サイトアイコン ゆづり葉リサイクル堂

遺品整理で出る不用品の処分方法・ごみを回収してもらうには

 

故人の持ち物を整理する「遺品整理」は非常に大変な作業です。
たとえ故人がアパートなどで暮らしていたとしても、家具や家電、衣類など、大量のごみが発生します。

 

ごみはすべて一緒に棄てて良いわけではなく、種類ごとに分別して適切な方法で処分する必要があります。

 

この記事では遺品整理の際のごみの処理方法を解説します。

 

遺品整理で発生するごみは「家庭ごみ」

ごみは大きく分けると「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の2種類があります。

 

産業廃棄物は事業活動の際に出るごみの中でも特に定められた20種類を指し、一般廃棄物はそれ以外のごみです。

一般廃棄物はさらに「家庭系一般廃棄物(家庭ごみ)」と「事業系一般廃棄物」に分けられます。

 

遺品整理で出たごみは家庭系一般廃棄物(家庭ごみ)に該当します。
そのため、基本的にはほかの生活ごみと同様にごみ集積場に出します。

 

粗大ごみや家電など、これらのごみは自治体のルールに従って出すことになります。

 

粗大ごみを処分する方法

遺品整理の際に粗大ごみを処理する方法にはいくつかありますが、ここでは自分でできる粗大ごみの処理方法を中心に挙げていきます。

 

自治体の粗大ごみ回収サービスを使う

一般的な粗大ごみの処理方法が自治体の粗大ごみ回収サービスです。

 

自治体の粗大ごみ回収サービスは事前に申し込みが必要です。
あらかじめサイズを計測し、指定された日までに料金を支払い、出しておく必要があります。

 

また、大きさに上限があることが多い為、大きすぎる家具は受け付けてもらえない場合もあるので注意が必要です。

 

分解して普通ごみとして捨てる

カラーボックスなど、解体が簡単な家具であれば自分で分解して普通ごみとして出すことができます。

 

ネジを外して分解し、サイズが普通ごみの大きさの上限を超えていなければ紐などでまとめて普通ごみに出すことが出来ます。
サイズを超えている場合はのこぎりで切って指定の大きさに収まるようにすれば大丈夫です。

 

この方法なら粗大ごみを無料で捨てることができますが、大量にある場合などは時間や体力的な面で負担がかかります。

 

リサイクルショップに買い取ってもらう

粗大ごみを運んだり捨てるのが難しい場合にはリサイクルショップに出張買取に来てもらう方法があります。

 

注意点はリサイクルショップはあくまでも商品になるものを回収しに来ているので、故障しているものやダメージの大きいものは回収してくれない可能性があります。

 

事前に不用品も回収してくれるのか問い合わせておく必要があります。

 

個人に売る・譲る

フリマアプリや個人間の譲渡サイトなどで不用品を個人に売ったり譲ったりすることも可能です。
ただ、不用品を一括で売るのは難しく、1つずつ売っていくことになりますので、計画的に行うことがポイントです。

 

粗大ごみ回収業者に回収を依頼する

粗大ごみ回収業者に依頼すれば大型家具の解体から搬出まで行ってくれるので、自分で家具を運ぶ手間もなく便利です。
即日対応してくれる業者もあり、スピーディーに大型家具を処分することができます。

 

遺品整理では捨てるのに困るものも存在する

遺品整理と引っ越しの大きな違いは、遺品整理では捨てるのに困るものが多くあるという点です。
代表的なものを見ていきましょう。

 

仏壇・神棚

仏壇を処分する場合は菩提寺に連絡し、「性根抜き」をしてもらったうえで処分するのが一般的です。
本尊と位牌は菩提寺が引き取ってくれる場合が多いです。

 

厨子は粗大ごみとして回収してもらえるほか、仏壇店が回収してくれる場合もあります。

 

神棚は神社に相談の上、奉納をします。

 

人形

人形は大きさによっては普通ごみで処分することができますが、安易に捨てることに抵抗がある場合もあるでしょう。
その場合、人形供養をしている神社や寺に供養してもらうこともできます。

 

着物

着物は最近では着ることがめっきりと減っているため、使うこともないが捨てるのももったいない、と考えている方は多くいらっしゃいます。

 

その場合は着物専門の買い取り業者に買い取ってもらう方法があります。

 

貴金属

時計や指輪、アクセサリーなどの貴金属は相続手続き前にほかの相続人と相談の上、分配方法を決めておくとトラブルを未然に防ぐことができます。

 

貴金属は換金しやすいのが特徴です。
ただ、宝石は大きな石や鑑定書付きでない限り、買取金額が安くなったり買取不可となる場合があります。

 

アルバム

写真は故人との大切な思い出です。
ただ、あまりにも膨大な量の写真は、処分に困ることもあるでしょう。

 

写真は残しておきたいものを選んで残りは処分するのも1つの方法です。
残したい写真が多くある場合はデジタル化して保存する方法があります。

 

パソコン

パソコンは故人のログイン情報やメールなど、重要な情報が多く入っているので安易に捨てるのは危険です。
デジタル遺品の回収業者に依頼して適切にデータを消去して処分することが大切です。

 

美術品・骨董品

絵画や骨董品は古美術商や画廊に持ち込むと買い取ってもらえる可能性があります。
ただ、作家が不明のものは値が付かないことがほとんどですので、知人などに譲った方が良い場合もあります。

 

遺品整理は専門業者に任せると安心

遺品整理は遺品整理の専門業者に依頼すると安心です。
遺品の場合、貴重品や遺族と故人にとっての思い出の品など、大切な物も荷物に含まれています。

 

これらを分別して、大切な物は大切に扱い、処分するものは適切に処分する必要があります。

 

不用品回収業者も同様のサービスを行っていますが、このような繊細な判断はできないことが多く、あとで大切なものまで処分されてしまった、というトラブルになりかねません。

 

遺品整理業者はこれまでのノウハウから貴重品が隠れている場所をよく把握していたり、ご家族に判断を仰いだ方が良いものを丁寧に分けて作業します。

 

すでに貴重品など必要なものは分けてあり、部屋の中のものはすべて処分、という状態になっていればほかの業者でも良いかもしれませんが、そうでない場合は遺品整理業者に依頼した方がトラブルを防ぐことができます。

 

遺族に負担がかからない形で処分するのがポイント

遺品整理の際の遺品の処分方法について解説しました。

 

遺品整理では膨大なごみが発生し、賃貸の場合はスピーディーに退去する必要があります。
処分しにくいと感じるものも多く含まれますので、計画的に処分を行っていくことが大切です。

 

しかし、個人ですべてを片付けるのは非常に難しいため、遺品整理業者に依頼してプロの手を借りるとスムーズです。

 

自分で整理したい場合も、遺品整理業者なら手を付けないでほしいエリアなどを決めて作業できますので、相談してみると遺品整理の負担を少なくできる可能性があります。