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遺品整理を業者に依頼するメリット・デメリット・注意しておきたい点

 

大切なご家族の遺品を整理するのは精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。

 

いざ遺品整理をしようとして部屋に入ったものの、あまりの物の多さにどこから手を付けてよいのか分からない、ということもあるでしょう。

 

そんな時には遺品整理業者に依頼することで負担を大きく軽減することができます。

この記事では遺品整理を業者に依頼するメリットとデメリット、注意点をご紹介します。

 

遺品整理を業者に依頼するメリット

遺品整理をプロの業者に依頼すると自分でやる場合に比べてさまざまなメリットがあります。

 

時間の節約になる

遺品整理は故人の生活用品全てを片付けることになり、膨大な量の片付けが発生します。

 

最初は自分で少しずつやれば大丈夫だと思って始めてみたものの、ゴミの量が余りにも多かったり、必要な書類と不要な書類を仕分けたりする作業に想像以上に時間がかかってしまうことが多くあります。

 

週末にコツコツ終わらせるにしても、毎週末が片付けで終わってしまい、いつ終わるのか分からない、というストレスもでてきます。

このような負担を減らすために遺品整理業者に依頼して短期間で片付けるということは大きなメリットです。

 

体力面での負担を軽減できる

遺品は貴重品や洋服など身の回りのものだけではありません。
家具や家電、書類や布団、食器など重くてかさばるものも多くあります。

 

住まいが一軒家の場合は家を丸ごと整理しなければなりませんし、マンションの場合、ゴミを1階のゴミ置き場まで何往復も運ばなければなりません。

 

遺品整理業者に依頼する場合はこれらの作業を丸投げすることができますので、肉体的な負担がほぼ必要ありません。

 

心理面での負担を軽減できる

故人との大切な思い出がたくさん詰まった住まいを片付けるのは精神的に大きな負担となります。
遺品整理の場合、持ち主がいない中で片付けを行うために、処分の方法で迷ったときは遺族で判断することになります。

 

業者には遺品整理士の資格保有者が在籍している業者もあり、遺品整理士がご家族の気持ちに寄り添って大切に遺品を取り扱ってくれます。

 

プロに依頼することで、心の負担を少なくしながら適切に個人の持ち物を整理することができます。

 

大切な物を探してもらえる

遺品整理は家の中丸ごと処分できれば簡単ですが、故人のアクセサリーや預金通帳、不動産登記簿、タンス預金など、貴重品まで処分してしまっては困りますよね。

 

貴重品や重要書類がどこにしまってあるのか分からなかったり、家族の知らない物が出てくることもあります。

 

遺品整理業者はこれまでの経験をもとに大切なものを探してくれますし、また1つひとつ丁寧にチェックしながら処分するものと残すものを仕分けするため貴重品を見つけ出すことができます。

 

家族が思ってもみない場所に保管しているケースもよくありますので、遺品整理のプロに大切な物の捜索を依頼することはメリットと言えるでしょう。

 

大きな家具・家電を運んでくれる

大型の家具や家電を運び出すのには大きな負担がかかります。
中には搬出するために工具が必要な場合もあります。

 

このような大きな家具や家電を運び出すことが出来る点も遺品整理業者に依頼する利点であると言えるでしょう。

 

遠方の家でも整理できる

遠方の実家の整理は現地に行くだけでも一苦労です。
移動時間や交通費をかけて何往復もするのは大きな負担です。

 

立ち合い不要の遺品整理業者であれば、現地に行く必要がなく遺品整理が可能です。

 

遺品の供養・買い取をしてくれる

遺品整理ではごみ処理費用など、物が多ければその分費用がかかってしまいます。
家財の買い取りに対応している業者であれば、不用品を買い取ってもらい、遺品整理代金の足しとして活用することも可能です。

 

また、遺品の中には処分がしにくいものもあるでしょう。
神棚、仏壇、人形などは気分的に捨てることに抵抗がある方も多くいます。

 

遺品整理業者の中には神社やお寺にお祓い、お焚き上げの依頼を代行してくれる業者もあります。
もし、気になる物がある場合には事前に業者に問い合わせしてみましょう。

 

遺品整理を業者に依頼する際のデメリット・注意しておきたい点

 

費用がかかる

遺品整理業者に依頼する場合はどうしても自分でやるよりも費用がかかってしまいます。

物の量により料金も変わりますので、物が多い場合は思った以上に高額になる場合もあるでしょう。

 

後で追加料金にならないようにするためには、しっかりと現地調査と見積もりを取ってもらうことが大切です。

 

思い出を整理するのに抵抗感を感じる方もいる

遺品整理業者に整理を依頼すると短期間で片付けが終わる分、故人との思い出に浸る時間がなく寂しい思いをされる方もいらっしゃるかもしれません。

 

もし、1つひとつ手に取って思い出も一緒に整理したいという場合には、「手を付けてほしくない場所」を指定しておくと、片付けが大変な部分は業者、大切な思い出は自分で整理することができます。

 

悪質業者とのトラブルの可能性

悪質業者や業者と事前の打ち合わせ内容に行き違いがあるとトラブルに発展する可能性があります。

高額な追加料金を請求された、残しておいてほしいと依頼したものを処分された、などというトラブルがおこりがちです。

 

遺品整理業者を選ぶ際には複数の業者から相見積もりを取る、業者のホームページを確認して料金体系がしっかりと記載されているかチェックする、口コミを参考にする、と良いでしょう。

 

遺品整理をする際に注意しておきたい点

 

相続権のある親族の了承を得る

遺品整理をする前は相続人全員の合意を得るようにしましょう。
遺品は遺産でもあるため、了承を得ずに処分したり勝手にいじると相続人同士でトラブルになる可能性もあります。

 

相続人の全員に連絡を取り、遺品整理の申し出をする必要があります。

 

遺品整理の費用や形見分けの仕方を決めておく

あらかじめ形見分けの仕方や遺品整理にかかる費用負担について話し合っておくことも大切です。
遺品の分け方、残すものと処分するものを明確に決めておき、業者にも連絡しておきます。

 

故人に負債がある場合は相続放棄も検討する

遺品整理を行うことは遺産相続をしたことと同義とみなされます。
もし、故人に負債があり、既に遺品整理に着手してしまうと相続放棄ができなくなってしまいます。

 

遺品整理の前に相続人の財産を確認し、負債がないか、負債がある場合は相続により負担できるかを検討しましょう。
負債を引き継ぎたくない場合は遺品整理に着手せず、相続放棄をする選択肢もあります。

 

負担の大きい遺品整理は専門業者に依頼すると安心

遺品整理は大切な家族の物であっても大きな負担となります。
賃貸物件の場合、素早く片付けをして退去しなければ、ずっと賃料がかかってしまい、これも負担となってしまいます。

 

遺品整理業者に依頼すれば処分するものと大切なものの仕分けまでスピーディーに行ってもらえますので安心して故人の家を片付けることができるため、メリットが多いと言えるでしょう。